昭和62年に新築された「スターロワイヤル常盤台・壱番館」。
このお部屋は新築当初から賃貸されており、これまでの30年余りの間ずっと同じ方が住まわれていました。
その賃貸借契約満了と共に売却をされ、当社にお譲り頂いてリノベーションを行いました。
築年月 : 昭和62年9月
専有面積 : 約58平米
間取り : 2LDK
工事内容 : リノベーション
工 期 : 1ヶ月半
■ 間取り ■
一見シンプルで使いやすそうな2LDK。
しかしよく見ると、大きく4つの問題点が挙げられました。
①キッチンとリビングの間にドアがある。
②リビングドアを移動するとトイレの入口がリビングの中になってしまう。
③洗面所が狭く洗濯機置場がキッチンにあり、キッチンの食器棚スペースが狭い。
④下駄箱が小さい。
▼新しい間取りのポイント
1)リビングドアを開けてLDKの空間が広がる
2)キッチンに立った時にリビングが見渡せる
3)洗面所の中に洗濯機置場を設ける
4)ベビーカーも置ける広さの玄関スペース
■ リビングダイニング ■
▼広々したリビングダイニング。古さは否めませんが、対面キッチンで当時では最先端の間取りだったのかもしれません。
▼水廻りの間取りを大幅に変えるため壁はほとんど撤去し、リビングから玄関ドアが見えます。
▼キッチンの向きが変わり、リビングからキッチンが見える配置に。
隣の部屋とも一体にもできる大空間のリビングになりました
▼水廻りを解体中。手前からキッチン・洗濯機置場・洗面台・お風呂の順に並んでいました。一度全部解体して配置し直します。
▼新しい間取りに合わせて給排水管も新しく引きなおします。
▼キッチン廻りの新しい壁ができてきました。床は二重床にして遮音性能を確保します。
▼白を基調とした明るく爽やかな空間になりました。
▼新しいLDKの完成。キッチンとも隣の洋室とも繋がりを感じられる空間です。ダウンライトも設置して演出しています。
▼リビングと隣の洋室は3枚の引戸で間仕切り。3枚の戸を開けるとより大空間のリビングになります。
■キッチン■
▼30年以上前のシステムキッチンです。毎日使う水廻りは古さが目立ちます。
▼最新のシステムキッチンになりました。オールスライドの引出しタイプ。換気扇もお掃除しやすいフラット型です。
天井のクロスは木目柄でアクセント。
▼造作中のキッチン。作業をしながらリビングダイニング、そして隣の洋室まで見渡すことができて家族とのコミュニケーションを取りやすくなります。
▼システムキッチンにはビルトイン食洗機を装備。洗い物が楽になります。
■ 和室を洋室へ ■
▼畳は沈み、ふすまは外れた状態でした。
▼和室を洋室へ変更し、リビングと一体としても使えるようになりました。右側の壁はアクセントで色を濃くしています。
■ 玄関 ■
▼一般的なマンションの玄関です。下駄箱は左手前の上下2つの扉のみで空間も収納も物足りなさを感じます。
▼玄関から水廻りにかけて一度全部解体します。
▼新たな間取りで造作中。土間部分も廊下部分も広げます。
▼縦3列の大きなシューズボックスを設置しました。これで靴もたくさん入ります。
カギを置けるカウンターのあるタイプを採用し、姿見鏡もつけています。
▼土間が広くなりました。ここはベビーカーやゴルフバッグなどを置けるスペースです。マンションは玄関の外に置けないことが多いので、室内に置けると便利で安心です。
■ 洗面所 ■
▼洗面所は位置も広さも配置もガラッと変えました。
▼洗面化粧台と洗濯機置場を横に並べ、空間を広くしたので幅30cmの収納もプラスできました。三面鏡の裏側もすべて収納、洗濯機置場の上には吊戸棚を設置し、使い勝手のよい洗面所になりました。
壁のクロスはストライプ柄を採用しています。
■ お風呂 ■
▼TOTOの1216サイズのユニットバス。
横長ミラー・スライドバー・浴室暖房換気乾燥機・追い炊きと設備充実の仕様です。
■ トイレ ■
▼新しいトイレは、タンク一体型で掃除がしやすく節水型。壁一面はチェック柄でアクセント。
今回の事例は、水廻りの間取りを大幅に変更したリノベーションです。
マンションで間取りを変更する場合はのポイントは「構造体」と「配管」です。
それらの共用部分を確認すれば、その他は好き勝手に間取りやデザインを変更することができます。
リノベーションの可能性を含めて物件を選定すると幅が広がります。
ギャラリー
アクセス : 東武東上線「ときわ台」駅より徒歩11分
東京メトロ有楽町線・副都心線「小竹向原」駅より徒歩17分
構 造 : 鉄筋コンクリート造階6建
新築年月 : 昭和62年9月
総戸数 : 46戸
分 譲 : 日星建物(株)
施 行 : 大和建設(株)
管理会社 : 野村不動産パートナーズ(株)
管理形態 : 日勤