付帯設備表とは
付帯設備表とは、売却不動産に対する設備の有無、その故障不具合の有無を購入者様にお知らせする書面です。
売主様から申告いただき、書面にして作成いただきます。
ここでは一般的に、中古物件の売却の際の付帯設備表について触れています。
中古ですから、新築物件のように完璧な状態ではなくて当然です。
引渡す設備に経年劣化および使用に伴う性能低下、キズ、汚れなどがあることを、購入者様には予めご了承をいただきます。
とはいえ、何でもかんでも中古物件だから現況で、という訳にもいかないのが高額である不動産売買たるゆえんです。
購入者様の立場で考えてみると、設備の故障不具合などあれば、内覧時に確認しておいた上で購入の判断をしたいと思うはずです。
修繕の必要があると判断する箇所があれば、これ位のコストが追加になるから、と購入に伴う全体的な諸費用に含めて予算を確認しますよね。
じゃあ、どんな事を、どの程度の事を、予め故障不具合として伝えたら良いのか。
普段生活していて、自分ではつい当たり前のことだと思っていたことが、お引渡し後、購入者様とのトラブルの原因にならなぬよう予防したいものです。
また売主様ご自身でもお気付きで無い故障不具合などもあり得ますよね。
付帯設備表の作成の主体者は、売主様となりますが、不慣れな書面を渡され記載した内容をすべて売主様が責任を負う、というのは酷な話です。
売買契約の際に急に記入して交付するなんてことが無いよう、売却の活動をスタートする際に、当社では売主様と一緒に現地にて作成しております。
そして売買契約前に、改めて清書する流れをとらせて頂いております。
現地チェックポイント例
過去に目にした頃がある、気付きにくい点を代表的に記載します。
浴室
【シャワー】
接続部から水漏れはないか
【水栓】
金具、シャワーホースの水漏れ
【換気乾燥機】
各機能は正常に作動するか
【給湯リモコン】
各機能は正常に作動するか
給湯器
作動音が異常に大きくないか
本体下部からの水漏れはないか
洗面化粧台
【洗面ボウル】
割れはないか
【鏡面】
破損、ガタツキはないか
曇り止めヒーター機能があれば機能するか
【水栓】
金具、シャワーホースの水漏れはないか
【排水】
接続部に水漏れはないか
換気扇
作動音は異常でないか
ティッシュを1枚付けて吸引するか
キッチン
【給湯リモコン】
各機能は正常に作動するか
【水栓】
金具、シャワーホースの水漏れ
【レンジフード】
照明
吸引、強弱の調整
【コンロ】
着火
スイッチ部分のはずれ
【その他】
ディスポーザー、食洗機など作動確認
トイレ
【リモコンパネル】
ボタン操作の確認(自動開閉、水勢、便座ヒーター
【洗浄ノズル、センサー】
作動、水勢など
【便器本体】
完全に止水するか
ガタツキ、割れはないか
その他
建具の開閉
床鳴り、たわみ等
網戸の開閉、やぶれ等
インターホンの作動状況
窓ガラスの割れ
カーテンレールのぐらつき など
まとめ
上記のチェックポイントは細かくお感じになられるかもしれません。
でも故障不具合があったとして、売主様が補修するのが目的でチェックしている訳ではなく、予め購入者様へお伝えできるようにしておくことが目的です。
くれぐれも、販売活動のスタート前に一度チェックされてみて下さい。
当社でもご売却をお任せ頂いた際には、売主様が説明責任を果たせるようサポートしてまいります。