コラム6.ペアローンと収入合算
2.購入時の資金計画 | 3.購入時の諸費用とは |
4.住宅ローン金利の種類 | 5.住宅ローンの審査項目 |
6.ペアローンと収入合算 | 7.住宅ローンの事前審査 |
はじめての住宅購入も安心。専門家がわかりやすく解説します。
ペアローン/収入合算とは
収入合算
収入合算とは世帯主(例えば夫)の収入に、配偶者(例えば妻)の収入を加算し、申込人としての収入額を増額させて住宅ローンを借りる方法です。 通常、収入合算は世帯主を主債務者として申し込むため、世帯主に万一のことがあれば、団体信用生命保険によって残債は完済され、返済は終了します。
ペアローン
ペアローンとは、世帯主と配偶者がそれぞれ自分の収入を基準に、各々住宅ローンを借りる方法です。 つまり世帯としては2本の住宅ローンを組むことになります。 収入合算とは異なり、万一の際には、その人の住宅ローンのみが団体信用生命保険で完済されるため、遺族に住宅ローンの負担が一部残ってしまいます。
一般的なケースでみる収入合算とペアローンの違い
収入合算 | ペアローン | |
主債務者 | 夫 ※1 | - |
連帯債務者 | - ※1 | 夫・妻 |
連帯保証人 | 妻 ※1 | - |
審査の対象となる人 | 夫・妻 | 夫・妻 |
審査対象となる収入 | 夫は全額、妻は半分 ※2 | それぞれが全額 |
団体信用生命保険 | 夫のみ加入 ※3 | 夫・妻それぞれ加入 |
夫が亡くなった時 | 住宅ローンは終了 ※4 | 妻の住宅ローンが残る |
住宅ローン控除 | 原則、夫のみ ※5 | 夫・妻 |
持ち分 | 原則、夫のみ ※6 | 夫・妻の共有持分 |
※1. フラット35や一部金融機関では、夫婦それぞれを連帯債務者とする場合もあります。
※2. フラット35や一部金融機関では、妻(合算者)の収入全額が対象となる場合もあります。
※3. 妻が連帯債務者となる場合、原則として合算者である妻も団体信用生命保険に加入します。
※4. フラット35を利用し、妻が連帯債務者として機構団信「デュエット(夫婦連生団信)」に加入している場合、夫婦どちらか一方が死亡などの場合、原則として住宅の持分などにかかわらずローン全額が弁済され、返済義務は残りません。
※5. 妻が連帯債務者でもあり、かつ妻宛てに「年末残高証明書」を金融機関が発行している場合には、妻も住宅ローン控除の対象者となります。
※6. 妻が※5で住宅ローン控除の適用を受ける場合には、共有持分を持つ必要があります。